盛岡市の中心を流れる川、中津川沿いにあるくふやに連れて行ってもらったのは 2024年今年の春。ちょうどbabajii house のオープンを控えていた頃だった。

【くふや】は音楽がかかってなくて、天井の高いお家に遊びに来たような雰囲気と、異国情緒あふれるピンクのトイレの壁紙も含め、どこか違う国なのか星なのか異空間にトリップした気持ちにさせてくれる。

ちょっとしたドキドキ感と、安心感と、ワクワク感を持たせる独特の雰囲気の中で、店内には骨董品が所狭しと並び、メニューはデザート以外は2品のみ。

唯一無二という言葉がふさわしいその店を36年続けてきた平井久美子さん、小田原良三さんおふたりの軌跡、彼らなりのお店を持つという概念や、生き方の知恵。

彼らが気さくに語ってくれる今までと、今。

そしてこれからが、店内の音となり、いただくお食事を味わう。

何が大事で、何を続けて、何を美しいと思っているか？

そんな当たり前だけど、深く頷くしかない、ちょっとした生き方のヒント、人生の節目に会う時のヒントなど、リズミカルに心で頷きながらすらすら読めちゃう。

お花や食材と一緒にあげたくなるちょっとしたギフト本としても。