長野県で作品作りをされる木工作家の小山剛さんに作ってもらったフォトフレーム。アートピース。人生100年時代とはいうけども、百年を１世代で作るというよりは、自分の時代30年を考えを持って生きていけば、次の世代に伝わって、孫世代にも伝わる。親子では近すぎて相入れないことも、ひと世代またいで孫と祖父後の関係だと受け継いでいけることもある。気配を残していきた先祖たちを思い、彼らの思いを受け継ぐ。

映画のリメンバーミーじゃないけども、シンプルに、誰かを想う。家族、先祖、ペット、大事な景色、お花の写真などなど、これを手に持ったり、眺めたりするだけで、自分の居場所に帰れるようなものとして。香りを入れて香りとともにもいいかなあと。

私自身も亡き父の写真を入れる何かしっくりくるフレームなのかが欲しくてという個人的な小話から始まり、誰かを想う、先祖を想う作品を作って欲しいと私たちが思ったのは、他の誰でもない小山さんでした。

彼の視点で選びすぐり貴重すぎて使えず大切に10年保管していた楓を今回あえてセレクトし、彼の手彫りだから表現できる波のような表情ゆたかな一種と、やっぱり大好き黒柿。100本に１本の確率の突然変異ででてくる黒い模様だからゆえに貴重で奇跡。そんな黒柿はもちろん掘り出す箇所によって表情が異なり、道具と手彫りによる揺らぎはとにかく見ほれちゃうのです。

小山さんにしか創れない存在感と質感のあるポータブルフレーム。１つ１つの木に向き合い、二つとして存在しない神棚に近いこちらの作品。なので実際に店頭で見ていただいてから迷って迷って結果オンラインでお買い求めいただく、スタイルをお勧めいたします！

楓は縮杢（ちぢみもく）と呼ばれる木目のなかでも「柾目」や「板目」にも分類されないキラキラとした美しいとっておきの材を惜しみなく使って作ってくださいました。

〈仕様〉11cm×8.5cm
　[A]フレーム：楓 / 内枠：黒檀
　[B]フレーム：黒柿 / 内枠：楓